【春田氏解説】美術館とは?基本的なマナーについて

「美術館ってどんな施設?」
「美術館のマナーについて詳しく知りたい」
「美術館に詳しい春田英樹さんの評判が気になる」

美術館は名前のように美術品を取り扱い、展示を行う施設のことで、絵画や彫刻を始めとした様々な作品が並びます。
施設の大きさや広さ、取り扱う作品の数や種類などは様々ですが、少なくとも興味が引かれたり非日常を楽しめる可能性があるのは確かです。
今でこそ美術品を中心に扱う専門的な施設として知られますが、歴史的には博物館としての要素が強く、実際のところ博物館の一種に分類されています。

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美術館は作品の収集と収蔵を目的としている

美術館は作品の収集と収蔵を目的としており、作品の調査を行ったり必要に応じて修復を行うのも仕事の1つです。
作品はただ単に作者が作ったものではなく、それ以上に歴史的な背景や作品が作られた当時の社会情勢などが分かる資料としての価値があります。
つまり作品を鑑賞する時は、作品を直感的に見て楽しむこともできますが、そういった背景にも目を向けて多角的に見てみることもおすすめします。
作者の生まれや作品が作られることになった経緯などに目を向けると、作品の見え方が変わりますし印象すら変化することもあります。
いずれにしても、美術館にはそのように異なる歴史や背景を持つ美術品が沢山並んでいるのは確かです。
当然ですが、価値ある作品を集めて保管、管理する施設の性質上、劣化を防ぎ将来にわたって美術品を残し伝えていく責任があります。
その為に施設内は常に一定の温度や湿度に保たれ、照明に含まれる紫外線にも気を使います。

施設を整備したり環境を管理するコストが掛かる

となると施設を整備したり環境を管理するコストが掛かりますし、必然的に設備の運用コストや人件費も要します。
資金が潤沢なところであれば安心ですが、資金が不足していたり人材確保が間に合っていない施設だと、作品にとって安心できる場所ではなくなります。
博物館的な施設には地方公共団体の予算がついたりしますが、収入源の多くは入館料やお店でのグッズ販売に頼っています。
これは興味を持って訪れる人がいなければ成り立たないことを意味するので、どの施設も企画を考えて興味を引きつけようと努力しているわけです。
実は美術館と一口にいっても、常設で展示されている展示と期間限定で展示される企画展示に分けられます。
前者は施設の顔ともいえる代表的な作品を中心に、自慢のコレクションを並べて来館者を楽しませるものです。
ただ、世界的に有名な作品となると、世界中から貸出の希望が寄せられることから、常設であっても貸出中で見られないことも珍しくないです。
特に歴史的に価値がある古い美術品は、傷みが激しく慎重に取り扱わざるを得ないので、度々修復作業に入って常設展示から外されることがあります。

春田英樹さんが語る美術館のマナー

美術館の楽しみ方は、基本的にはマナーを守れば自由ですし、順番や見方なども自分の好きなように決められます。
一室が1つの作品になっているような展示もあって、空間に身を置いたり、特定の位置から見ることで作品が見られる展示も存在します。
春田英樹と申します。東京の端っこの辺りでのんびり暮らしています。

許可されていない限り展示物には無断で触らない

当たり前ではありますが、許可されていない限り展示物には無断で触らないのが第一のマナーとなります。
展示物に触れてしまうと、作品が傷んだり最悪壊してしまうことになるので、触れないどころか不用意に近づかないことが大事です。

写真撮影も実は基本的にやってはいけない

次に、写真撮影も実は基本的にやってはいけないマナーの1つで、鑑賞を趣味とする人達の間では常識です。
ついついSNSに上げるつもりで写真を撮りたくなりますが、他の人の迷惑になってしまうので、写真撮影が認められている場所以外では原則禁止と肝に銘じるべきです。

声の大きさには注意が必要

家族や友人と訪れる場合は、作品についてあれこれ話したくなるものですが、言うまでもなく声の大きさには注意が必要です。
美術品を見て感じる感想や印象は人それぞれ異なるので、自分とは違う感想を耳にしても否定しないことが大切です。

館内での食事は認められている場所以外では禁物

これも常識を考えると当たり前ですが、館内での食事は認められている場所以外では禁物です。
ガムを噛みながらや飴を舐めながらもNGですから、入館する際に口に含んでいるなら、入館前に出す必要があります。

携帯電話は通知を切ったりマナーモードにしておく

それともう1つ、携帯電話は通知を切ったりマナーモードにしておくことです。
写真撮影はNGでもメモは許されている場合が多いですが、紙に何かを書くにしてもボールペンやシャープペンシルは避けた方が無難です。
ボールペンは金属の先端が作品に触れてしまう可能性、シャープペンシルは芯が折れて作品に影響する恐れがあるので、普通の削って使う鉛筆の使用が正解となります。

ジャラジャラと音が発生するアクセサリー類にも注意

音という意味では足音が響く靴だったり、ジャラジャラと音が発生するアクセサリー類にも注意です。
大きな荷物はそもそも鑑賞に不向きですし、作品にあたると大変なことになりますから、宿泊先などに置いてから足を運びましょう。

香水など強いニオイを発するものもNG

他の人の迷惑になるといえば、香水など強いニオイを発するものを体につけることもそうです。
館内や作品にもニオイが移って美術館に迷惑を掛けることになるので、香水も極力避けるのが賢明です。

まとめ

原則的に小さい子供の入館はできませんが、子供連れでもOKの施設だったり親子で参加できる企画が開催されることもあるので、そういうところを選べば親子で楽しめます。

最終更新日 2025年7月8日 by yumeka