認証保育所の主な特徴

認証保育所とは

保育所探しをしたことのある人なら認証保育所という名前を聞いたことがあるかも知れませんが、名前が認可保育園と似ていますので混同してしまっている人も少なくありません。

これは東京都独自の制度で設置されている保育所のことを指し、現在の認可保育園の設置基準が厳しいために都内では満たすことが難しくて認可保育所を増やすことが困難になっていますので、東京都の特性に合った認証基準を設定して保育のニーズに応えようということで始まりました。

基本型と言われるA型と、家庭的・小規模のタイプのB型とがあり、全施設で0歳児保育が行われています。

認可保育園では0歳児を預からないところも多く、産休明けから職場復帰を目指すママ達にとって非常に頭の痛い問題になっていますが、認証保育所なら0歳児保育が行われていますのですぐに復帰しなければならないような状況に置かれている人にも優しいシステムになっています。

更に13時間以上の開所が定められていますので、長時間預かってくれるところもメリットです。

運営は無認可と同じように各民間施設で行っており、入園を希望する場合には保護者と各施設で直接やり取りをすることになります。気になる保育料ですが、収入に関係なく一律の料金になっていて、区によっては一部助成金を受けることが可能です。

認証保育所と認可保育所の違い

認可保育園との違いを詳しく見ていくと、認可保育園は厚生労働省の児童福祉法に基づく児童福祉施設の保育園の最低基準を満たしている施設を指し、運営基準は園児1人に対する保育士の人数や面積などを満たしていなければなりません。

運営統括においては地域の自治体が行っており、保育園のある市区町村に保護者が在住、在勤、在学していて就労や疾病などにより日中保育に欠ける0歳から小学校就学前の児童がいる家庭が利用可能です。

保育時間は1日に8時間から11時間程度となっていて、保育料は各自治体の基準によって算定されています。

この基準には家庭の事情や所得が関係してきます。

認証保育所は保育料が一律ですので、収入の低い人にとっては負担が大きいと感じる可能性が高くなりますし、収入の高い人にとっては負担が小さいと感じることになります。

認可保育園よりも設置の基準は低くなっていますので、認可保育園は作れないけれど認証保育所なら作れるというケースも多々あり、保育園不足を解消するための有効な手段になると期待されています。

申し込みをする際には市区町村に出向いても行うことができませんので、施設に行って手続きを済ませる必要があります。

認証保育所の保育料

かかる料金は、原則として月220時間以下の利用をした場合の月額は3歳児未満で80,000円、3歳児以上で77,000円を超えない設定になっています。

この月額料金には保育料の他にも1食目の給食代やおやつ代、保育材料費、水道光熱費、年会費などが含まれています。

長時間保育を希望する場合には2食目以降の給食代やおやつ代などが別途必要になり、入会金も基本料金に含まれません。延長保育にかかる料金は各施設ごとに決められていますので、施設への問い合わせを行います。

時間・料金・延長の適用される条件などがそれぞれ異なります。

預けるための条件として認可保育園の場合にはその市区町村に保護者が在住、在勤、在学をしていることが必須ですが、認証保育所ならそういった制限もなく入園することが可能です。

対象年齢はA型とB型とで異なり、A型が0~5歳なのに対してB型は0~2歳となっています。申し込みは各施設の状況に合わせて行われますので、希望するところがあれば問い合わせて確認をしてみなければなりません。

認証保育所の保育内容

保育の内容については、都独自の基準が設定されていて適切な保育水準を確保できるように定められていますので安心して預けることができます。

保育士が公務員ではなくその保育所を運営する企業や機関に在籍する社員などであることも大きくことなる点であり、保育士の人数は認可保育園と同様の配置基準になっています。

施設ごとの定員はA型で20~120人、B型で6~29人となっていて、かなり小規模な保育所もあることが分かります。

まだまだ待機児童の問題は解決されておらず、働く機会を奪われている保護者も少なくありません。

現代は核家族化が進んでいますので祖父母などに面倒を見てもらえるケースも少なくなっています。

認証保育所は待機児童を減らすために新たに作られたシステムであり、東京都独自の制度ですので東京都にしかありませんが、これまで保育園に入れなかった家庭でも利用できる可能性が出てきます。

いくつかの種類があることで色々な選択肢の中から自分たちの状況に合った保育園を選ぶことができますので、まずはそれぞれの特色をよく理解した上で最善の選択をすることが大切です。

利便性ももちろん大事ですが、保育園の雰囲気や規模、子供への向き合い方なども重要なポイントになります。

最終更新日 2025年7月8日 by yumeka