ユニセフハウスの役割について

ユニセフは、すべての子どもの命と権利を守るために活動している国連児童基金になります。
保健や栄養、水と衛生、教育や緊急支援など子どもを守る活動を約190の国と地域で活動しています。

 

ユニセフハウスとは

支援の届きにくい開発途上国を中心に活動していますが、ユニセフが具体的にどのような活動を行っているのかわからないというケースはよくあります。

日本ユニセフ協会では、そんな開発途上国の状況やユニセフの歴史などを学習するための施設が用意していて、それが「ユニセフハウス」になります。
日本ユニセフ協会では、以前から日本中の小中学校で開発途上国の子どもたちについて学習するために全国を巡回し、世界の子どもたちの現状を伝える「ユニセフ・キャラバン」という出前授業を行ってきましたが、以前から子どもたちや先生、ボランティアの人からより現実感のある授業や、ユニセフの支援活動を実感できるような施設が欲しいと言われてきたのです。
そんな声に応えるために、31年間にわたって積み立てられた資金を使って作られたのがユニセフハウスです。

参考>>ユニセフと日本ユニセフ協会の違い

 

ユニセフハウスで展示されている内容

この施設では開発途上国でよく作られて保健センターや小学校の教室など様々な展示を行っています。
世界では今何が起きているのか、子どもたちはどんな支援を求めているのかなどを考える機会になる展示を見れます。
具体的な展示内容としては、ユニセフの意義やいつ出来たのかが分かるユニセフの歴史、戦争や災害から逃れてきた人たちを受け入れるための緊急支援用のテントのサンプル、子ども兵士が実際に使っている銃のレプリカも置かれていて、実際にレプリカや、戦争が終わっても撤去されることなく人を傷つける地雷のレプリカなどに触れたり見ることができます。
また、世界の子どもたちはどんな教室で勉強しているのか、子どもたちの使っている教科書はどんなものか、保健センターでは体重計やワクチンを運ぶための箱などを見られます。
他にも、ユニセフの活動基盤の一つとなっている子どもの権利条約の条文も紹介されています。
このようなユニセフの行っている活動を知ることによって、世界の子ども達に対して自分は何ができるのか、寄附をするためのきっかけなどになります。

 

企画展示も行っている

常設展示だけではなく、企画展示も行っています。
一地域に注目して、実際に親善大使などが現地を訪問した際に出会った子どもの貧困や栄養不良、児童婚、教育などをテーマに紹介するなどの展示が行われています。
 展示だけではなく、セミナーやユニセフスタッフによる現地報告会なども随時開催 しています。
イベントに参加することで普段知ることのできないユニセフの現場や最新情報などを身近に感じられます。
それぞれが特徴的な展示をなされているため、訪れた人にユニセフはどんな活動をしているのかなどを理解しやすい内容となっています。
これによって世界で起こっている問題、子ども達の危機が分かるのです。

 

ユニセフ・キャラバンの授業だけではわかりにくい現状を知れる

ユニセフハウスでは、ユニセフ・キャラバンの授業だけではわかりにくい現状を知ることができます。
実際に持てる銃や水瓶の重さ、世界の貧困と子ども達の健康状態などただ話を聞くのと、見て触ることのできる施設で学習するのでは大きく違ってきます。
丁寧にユニセフの活動について説明してもらうことによって、どんな取り組みをしているのかを理解しやすくなり、今後は自分も何か行動をしたいという気持ちに繋げられます。
世界で何が起こっているのか、どんな支援を行えば良いのかは個人ではなかなかわかりにくいものです。
それを知ってもらう役割のあるユニセフハウスは実際に行くことで、より世界の子どもたちの現状などがわかりやすくなっています。

 

マンスリーサポート・プログラムについて

そんなユニセフの活動およびユニセフハウスは、支援者や企業、団体による募金と各国政府が任意に拠出するお金によって成り立っています。
様々な募金方法があり、自分のやりやすい方法で募金することが可能です。
マンスリーサポート・プログラムは、毎月一定の金額を支援することで長期的に活動を支えるプログラムです。
死亡率が高く貧しい地域などは長期的な支援が必要となります。
そんな地域を継続的に支援することができ、自分が無理なく出せる金額、期間の設定などもできるため無理なく継続的に寄付できます。

 

税金控除の対象

このプログラムに参加することで、ユニセフがどんな活動を行っていて、どんなお金の使い方をしているのかが分かるユニセフ・ニュースをもらえます。
さらに、税金控除の対象にもなります。
一回だけ募金したい場合には、金融機関やクレジットカード、コンビニ払い、インターネットバンキングなどの送金方法で、自分で好きな金額を送ることができます。
お金に余裕があるときに好きなだけ寄付できるため無理せずに募金が可能です。
これも税金控除の対象です。

 

まとめ

他にもいろいろありますが、ユニセフの活動はお金がなければできないことです。
ユニセフハウスに行くことによって実感を持てば、寄付もしやすくなります。
 

最終更新日 2025年7月8日 by yumeka