人間性を重視した教育がモットーの上野学園高校

上野学園高校は、1904年に開校した上野女学校から、戦後の教育改革を期に上野学園中学校とともに上野学園高等学校が設立されました。
大切にされている教育方針は、人間として尊厳と自由を大切にするということで、人としての在り方や精神を重視した教育がモットーです。
そして、人間教育に関連して大事にした教育理念が、親切と努力です。
礼儀と節度を身に着けることを大切にし、人には温かく、自分には厳しくという姿勢を教育現場の端々で感じることができるように実践しています。
さらに、今の世の中の傾向や実情を考慮して、グローバル社会を生きていくにあたり、ロジカルシンキングや自主性を重んじ、主体的に行動・発言ができて、かつ社会貢献ができる人材の育成を目標に掲げています。
伝統的な部分を大切にしながら、国際的な教育や探求する学習、能動的に学ぶ姿勢が、上野学園の良さです。

特別講座が充実している

上野学園高校で実際に行われている教育カリキュラムで特徴的なものの一つは、特別講座が充実していることです。
通常であれば放課後となる時間に古典などの国語と数学・英語を80分をかけて毎週学ぶことができます。
そのことで、難関大学合格を目指すことが可能です。
また、高校3年生の希望者が国語・数学・英語の講座を週に1回受け、基礎的な力を高めて模擬試験の対策まで行うクラスも設けています。
こちらのクラスでは、指導経験が豊富な講師を外部から招いて授業が行われ、学内の教員と共同して志望校合格を目指す取り組みとなっていることで、自分の目標に合わせた学びができるのがメリットです。

将来の自分を考えて学びのコースが選べる

さらなる特徴は、将来の自分を考えて学びのコースが選べる点にあります。
まず普通科コースでは、高校1年生は全員が同じカリキュラムで基礎固めをしますが、高校2年生からは国公立や難関の私立大学を目指せるコースと、情報や福祉・スポーツや芸術など自分のやりたいことに合わせた大学を目指せるコースに分かれ、それぞれのコースでは文系と理系が選べるようになっています。
難関大学を目指すコースでは、現役合格を目指して特別カリキュラムが実施され、夏期講習や冬期講習が充実しているのが特徴です。
また、少人数制の授業が行われるので、希望の進路に合わせた学びが可能です。
一方のやりたいことに合わせた大学選びができるコースでは、生徒一人一人の希望や適性に合った選択科目が用意されていて、進路指導では個別に指導することで希望が実現する確率を高めています。
さらに、進路変更を行える柔軟さもあるため、安心して学習を進められます。
どちらのコースを選んだとしても、朝学習から特別講習や休暇中の講習、少人数制の授業など、それぞれの生徒に寄り添う姿勢があるので、気軽に相談したり、遠慮せずにわからないところを徹底的に教えてもらえる安心感を持つことができる教育体制が実際に学ぶ場合のメリットです。

高校で音楽科がある

また、上野学園高校の最大の特色となっているのは、高校で音楽科があることでしょう。
実際にこちらの高校を出て、音楽や芸術分野で活躍している方も多く、実践的な経験が積めることもメリットと考えて入学する方も多いようです。
こちらで開設されている音楽科は、器楽・声楽を学ぶコースとソリストとして演奏家を目指すコースに分かれます。

■器楽・声楽を学ぶコース

まず、器楽・声楽を学ぶコースでは、音楽基礎を学ぶとともに専門とする分野の実技のレッスンを1週間に1回受けることが可能です。
また、いずれの専門を選ぶ場合にもピアノのレッスンを受けられるので、音楽に関する幅広い知見を身に着けることができるようになっています。
また、様々な楽器や声楽を合わせてアンサンブルを行っていることで、協力して音楽を作り上げていく楽しさを学ぶこともできます。

■ソリストを目指す演奏家のコース

ソリストを目指す演奏家のコースでは、少人数制をとり、一人一人の目標や適性に合わせたきめ細やかな指導が特徴です。
実技のレッスンを多く取り、今でも音楽の分野の第一線で活躍する演奏家を講師としていることで、より実践的で総合的な学びが行えます。
上野学園高校で学びのカリキュラムとともに魅力的なのは、環境の良さです。
東京の繁華街でもある上野駅の近くにありながら、ガラス壁を採用した校舎は15階建てとなっていて、高層階からは上野公園を眺めることができ、天気の良い時には富士山や丹沢山系を望むことができるので、自然を感じながら過ごすことができます。
校舎内も、机や椅子、ロッカーなどに木材を多く取り入れ、学ぶ環境として最高の状態を保つように工夫されているようです。

まとめ

都心にある学校で心配なのはセキュリティですが、こちらの学校では大手の警備会社の技術がふんだんに取り入れられたシステムを導入し、24時間、生徒たちの安全を守っています。
加えて、首都圏を襲う直下型の地震などの災害を想定して強固な地盤の上に校舎を建て、校舎自体が耐震設計としています。
また、日頃から食料や水・寝具などを備蓄している点も安心材料です。

最終更新日 2025年7月8日 by yumeka